子どもにもPTSDは起こります。例えば直接自分が交通事故にあったときだけでなく、交通事故を目撃したとき、身近な人が交通事
故にあったと知ったときなど・・・。
典型的な症状はいくつかあります。思い出したくないのにトラウマを思い出して(フラッシュバック)パニックになること。トラウマ
を思い出すような人や場所を避ける、なるべくそのことを考えないようにする回避。イライラする、ビクビクする、眠りが浅いなど過
敏。感情が鈍くなる、トラウマを思い出せないなどの麻痺。これらが混在した状態になります。
対応は時期によって異なります。まずは安全・安心を保証し(幼児の場合、母親から離さず甘えさせるなど)トラウマを思い出す状況
を避けさせる、など家族が接し方の指導を受けるのも重要です。様子をみながら徐々に普通の生活を取り戻します。時期によっては、
幼児に遊びの中で解決を体験させるような場合もあります(車のおもちゃで「この車は止まっているから渡れるよ」と母親が一緒に遊
ぶ等)。
PTSDは脳の機能による症状で、誰にでも起こりうる反応です。性格の弱さではありません。早期に対応して長期化を防ぐことが大
切です。
こころのお知らせけいじばん
(2018年3月30日)