カテゴリ: 院長ブログ

<院長ブログ>「好き」と「得意」

「好き」と「得意」は違う。

 

何か得意なことがあって、他人から褒められたとしても

それをやっている自分が楽しくないのならば、「好き」ではない。

 

逆に、うまくできなくても、

それをやっている自分がワクワクドキドキして、時間を忘れて続けられるというのならば、

それが「好き」ということ。

 

「好き」なことよりも「得意」なことをしている方が、他人にはカッコよくみえるかもしれませんが、

自分が幸せならば「好き」を大切にしたい。

(「好き」と「得意」が一致している人はラッキー!)

 

得意なことを仕事にしなさい、という人もいますが。

確かに得意なことなら仕事自体はうまくこなすことができるのでしょうけど、

好きなことでなければそれほど楽しくないかもしれません。

 

得意ではないとしても、楽しくて夢中になれることがあるのならば

それを仕事にできたら最高だと思います。

仕事にできないのならば、仕事とは別に好きなことは続けたい。

(「好き」を「仕事」にできた人はラッキー!)

 

好きなことを精一杯楽しむ人生、を大人も子どもも目指したいですね。

 

<院長ブログ> 得意と不得意

昨年、「優位感覚」についての講演を聞きました。

 

「優位感覚」というのは、「人それぞれ得意な感覚がある」ということです。「右利き」や「左利き」があるように、「聴覚が得意」「視覚が得意」など人それぞれ得意な感覚が違うそうです。

 

講演では以下の4つの分類を教えていただきました。

  1. 聴覚タイプ:音で理解したり、覚えたりしやすいタイプ。
  2. 言語感覚タイプ:頭で考えて理論づけしたいタイプ。
  3. 体感覚タイプ:実際に体を動かしたり、体験したいタイプ。
  4. 視覚タイプ:目で見た情報で理解するのが得意なタイプ。
  • 詳しくは、「NLP 優位感覚」で検索して調べてみてください。

 

チェックテストを行なったり各タイプの説明を聞いたりした結果、私自身は「聴覚」+「言語感覚」優位タイプかなと思いました。でも、同じテーブルの参加者の方の中には「完全に視覚タイプ!」という方もいらしたし、「どのタイプもまんべんなく、、かな?」という方もいました。

 

この分類が何の役に立つかというと、

  • 自分の特性を活かした勉強の仕方を見つける。⇨私は聴覚タイプだから音で覚える方が効率が良いのかもしれない。そういえば最近オーディオブックを利用しているけど普通の本を読むより耳で聞く方がよく理解できているかも、、。
  • 他人とのコミュニケーションに役立てる。⇨仕事仲間の〇〇さんは視覚優位タイプっぽいから、全体像がイメージしやすいように仕事の行程表を用意したほうが話がしやすいかも、、。
  • 親子のコミュニケーションに役立てる。⇨息子は言語感覚優位っぽいから、理屈が納得できないと指示に従わないかも、、。娘は体感覚優位っぽいから、何度も繰り返して体でおぼえてもらおう!

など、、と応用できるわけです。

 

優位感覚のお話の中で印象的だったのは、「やり方を変えたらできるようになった」という実例のお話です。

 

例えば、スイミングスクールでクロールでの息継ぎがどうしてもできない子がいました。スイミングスクールのやり方はひたすら体で覚えさせるというやり方だったのですが、その子供は言語感覚優位タイプの子だったので、教え方を変えてみることにしました。まずは部屋の中で息継ぎするときのポイントを説明しました。「息継ぎするときには顔を45度ぐらい上げて、、足をかくスピードを上げて、、」等。説明をしっかりしてからいざプールに入ると、まもなく息継ぎができるようになったそうです。

 

何かできないことがあったとしても本当にできないわけではないのかもしれませんね。

出来ないのではなくて、やり方が合ってない。

やり方を変えればできるようになるのかもしれない。

他の人のやり方が自分にも合っているとは限らない。

 

自分についても、子どもについても、やり方を変えたら可能性はもっと広がるかもしれませんね。

 

<院長の子育て日記>「モヤモヤする力」悩むことは才能

以前、NHKの番組で「モヤモヤする力」という特集がありました。

現代社会では決断とかスピードとかが求められることが多いと思うのですが、

焦って答えを出さずにじっくり悩む力が注目されているとのこと。

 

私にとっては新鮮で、興味深い話題でした。

最近は特に「タイパ(タイムパフォーマンス)」とか言って、スピード重視の世の中なのかなと思っていたので。

実際、世の中の発展速度というか時代の変化も早くなっているようです。コンピューターが高性能になって計算速度も上がって、インターネットの速度も上がって、生成AIなんかも出現したりして。

「急がなくては置いてけぼりになる!」という雰囲気があるような。

 

しかし、新しいアイデアや発明はじっくり考えた先にしか無いもの。

本当は、考え続ける力、悩み続ける力の方が「即決断」の力よりも大切なのかもしれません。

 

こどもにおいても、「すぐに理解してすぐに言うことを聞いてくれるこども」が優れていると大人は考えがちですが、

本当の才能は「ゆっくり考えて、なかなか大人の思い通りに動いてくれないこども」に隠れているのかもしれません。

 

「じっくり考えるこども」や「モヤモヤと悩み続けるこども」に付き合うためには、大人にも「モヤモヤする力」が必要です。

 

<院長の健康日記>養生訓の教え3

「養生訓」とは:

江戸時代、儒学者の貝原益軒(かいばらえきけん)が83歳の時に出版した健康長寿の心得。当時のベストセラーになりました。(当時の平均寿命は50歳未満だったそうです。)

養生訓には、現代でも参考になるような教えが書かれています。

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「貧賤なる人も、道を楽しんで日をわたらば、大なる幸なり。」

貧しくても、楽しんで日々を過ごせば幸せである。

 

益軒は具体的に説明してくれています。

一人家で静かに本を読む。歌を歌う。香を炊く。窓の外の景色を眺める。花を愛でる。酒でほろ酔いになる。育てた野菜を料理する。

 

幸せは、ささやかな日々の営みの中にあるもの。

身の回りにあるワクワクしたり、うっとりしたり、ほっこりしたりする時間。

それが人生の幸せだということです。

 

みなさんの幸せ時間はどんなときですか?

朝のコーヒータイム

夜の晩酌タイム

こどもとのおしゃべり

趣味の時間

お気に入りの音楽

お気に入りのアロマ、、、

 

ささやかな幸せ時間を大切にしたいですね。

 

<院長の健康日記> 養生訓の教え 2

「養生訓」とは:

江戸時代、儒学者の貝原益軒(かいばらえきけん)が83歳の時に出版した健康長寿の心得。当時のベストセラーになりました。(当時の平均寿命は50歳未満だったそうです。)

養生訓には、現代でも参考になるような教えが書かれています。

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養生訓に書かれている飲食の心得については、以前にも少し触れましたが、

今回は別の面白い教えを紹介します。

 

「怒りの後、早く食すべからず。食後、怒るべからず。憂いて食すべからず。食して憂うべからず。」

怒りながら食べるな、クヨクヨしながら食べるな、ということですね。

これは面白い教えですよね?

そして、意外と難しいのでは?

 

心配事があるときは食事しながらでもクヨクヨと考え込んだりしてしまうものですが、

それは健康長寿のためにはNG!

食事の時間だけは、怒りや悩みを忘れて穏やかな時間を過ごす。

そうすることで心の健康が保たれる。

食事の時間は1日2〜3回(それ以上?)あるので、

その間だけでも怒りや悩みを忘れるようにしたら、心を休めるのにとても効率的だと思います。

 

食事をするときには楽しい会話を!

または

食事をするときには食べることに集中して!心を無にして食事に集中!

(今っぽく言うと、マインドフルネス!)

これはすぐにでも実践したい養生術です。

 

<院長の健康日記> 「養生訓」の教え 1

「養生訓」とは:

江戸時代、儒学者の貝原益軒(かいばらえきけん)が83歳の時に出版した健康長寿の心得。当時のベストセラーになりました。(当時の平均寿命は50歳未満だったそうです。)

養生訓には、現代でも参考になるような教えが書かれています。

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「養生の術はまず心気を養うべし。心を和にし、気を平らにし、怒りと欲を抑え、憂いや思いを少なくし、心を苦しめず、気を損なわず。」

心が穏やかであることが健康長寿の基本として最初に取り上げられています。非常に納得ですね。

 

心を穏やかにするために私が一番大切だと思っているのは、

「自分がやるべきこと、自分ができることをやる」ということです。

他人のやるべきこと、他人の課題には手を出さない。

人の手に負えないような不幸や不運が存在することも理解する。

自分からストレスを手放す。

私は私ができることしかできないけど、私ができることが誰かの役に立つこともあります。

 

そうそう、「養生訓」にはこんな素敵な教えもあります。

「すべてのこと十分によからんことを求れば、我が心のわずらいとなりて楽しみなし。いささか良ければ事足りぬ。十分によからんことを好むべからず。」

:全てに完璧を求めてはいけない。多少でも気に入ればOK。

 

パートナーにも子供にも完璧を求めてはいけません(^^)