こころのお知らせけいじばん
チック障害
「目をパチパチ瞬きさせる」「風邪でもないのに咳払いをする」など、チック障害としてよく知られたものがいくつかあります。このような典型的な特徴を持つ「単純チック」と、「自分を叩く」など、やや時間が長く目的を持っているように見えるチック「複雑チック」があります。こどもの5人から10人に1人がチックを持つと言われていますが多くは短期間で治まります。1年以上続く場合を慢性とします。
以前は親の育て方や本人の性格などに原因があるといわれていましたが、最近は関係ないということがわかっています。なりやすい体質やなりやすい時期があるようです。一過性のものと慢性のものがあり、慢性では10歳から15、6歳に一番重症な時期になることが多いです。成人に近づくにつれて軽快します。
年齢が低く、自分のチックに気づいていないように見えても子供は気づいていることが多いようです。チックを気にして引きこもりがちになるのは重症なのでしっかり対策するのが良いでしょう。
チック障害は不安や緊張や体調により波が出ます。あまり一喜一憂せず、環境を調整しストレスを軽減するよう努めます。学校関係者に説明し、協力を依頼するのも必要です。本人や家族でチック障害の特徴を理解し、無理に抑えようとせずうまく付き合っていくことが大事です。
薬物療法、行動療法、また患者・家族グループによる支援もあります。
相談の窓口は、児童相談所、区役所のこども家庭支援課、心療内科や精神科のクリニック等があります。
小児精神科への紹介をご希望される方は、小児科クリニックにご相談ください。