こころのお知らせけいじばん
強迫性障害
確認強迫、手洗い強迫など、言葉は聞いたことがある方も多いでしょう。「トイレの床に手が触れてしまった後、手にバイ菌がついているような気がして、自分でもおかしいとは思うが何度も手を洗わないと気が済まない」など「自分でもやめたいけれど、やめられない」というのが強迫性障害です。
子どもにも起こることがあり、10歳ごろに多く、およそ200人に1人の割合です。子どもの場合は「自分でもおかしいと思うので本当はやめたい」という気持ちがあいまいな場合もあります。多いのは「不潔への不安」「自分や他人に危害を及ぼしてしまうことへの不安」などの強迫観念や、「洗浄」「清掃」「確認」「数かぞえ」「繰り返し」などの強迫行為です。経過は長期となることが多いです。
治療は、認知行動療法(暴露反応妨害法:不安な状況にチャレンジし、強迫行為をあえてしない)や年齢により遊戯療法、薬物療法などがあり、組み合わせて行います。強迫には家族が巻き込まれることが多いため、家族への支援や心理教育も重要で、家族単位で行う家族療法なども有効です。
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