こころのお知らせけいじばん

【依存症】
依存症といっても、アルコール依存症、薬物依存症、ギャンブル依存症、ネット依存症・・いろいろあります。「スマホ依存」などの言葉も日常で使われます。大事なことは、どの依存症も相談できるし、専門外来があるということです。全国の精神保健福祉センターでは秘密厳守で相談でき、家族からの相談も受け付けています。自宅の近くの専門外来を紹介してもらうこともできます。また、すでに精神科に通院中の人はぜひ主治医に相談してみてください。うつ病とアルコール依存症、不眠とネット依存症など、治療中の疾患と依存症が密接な関係を持つこともあります。
・アルコール依存症:若年者も増える傾向と言われます。日本では約4万人のみ治療に訪れていますが、実際には105万人の患者がいると推測されており、未受診の人が治療につながっていないようです。依存症の専門病院で治療が可能です。診療、抗酒薬、当事者会など手立てはいくつかあります。アルコールは判断力を弱くする物質で、問題行動は家族を巻き込みます。本人よりも先に家族が困る病気です。家族の相談により本人の受診につながることもあります。家族にも、家族会や家族教室があります。
・薬物依存症:違法薬物から危険ドラッグまで、さまざまです。若年者も接する機会が増加していると言われます。使用直後の幻覚幻聴妄想から、しばらく使用していないときの慢性化した幻覚幻聴妄想など、精神的な症状も出やすくなります。使用時の不整脈などで生命危機に陥る場合もあります。
・ギャンブル依存症、ネット依存症・・生計の破たん、昼夜逆転、ギャンブル代欲しさの違法行為などにつながりやすくなります。数は少ないですが専門外来もあります。ほかの精神科疾患や特性と関連することもあります。

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公開日:2018年2月28日