こころのおしらせ・番外編【熱中症にご注意】
今年の暑さは異常です。横浜地方気象台によると、季節予報でもこの先1か月間の激しい暑さが予想されるため、厳重な警戒が必要とのことです。そこで、熱中症についてまとめました。
■暑さへの抵抗力には個人差があり、次の人は要注意
・体力の低い人(高齢者、子供)
・暑さに慣れていない人(休みが続いた後の久しぶりのスポーツ教室、避暑地から戻った直後なども注意)
・熱中症をおこしたことのある人
・持久力の低い人
・肥満の人(学校管理下の熱中症死亡事故の7割。皮下脂肪により熱を体表から逃せず汗ばかりが多くなるため)
■「熱中症=脱水+高体温」なので、まずは日中の脱水予防として下記が大切
・朝食をしっかりとること
・夜はゆっくり睡眠をとること
・下痢や発熱があるなら無理に外出しない
・汗をかいたらスポーツドリンクや経口補水液などで塩分も補給する
■活動する際の注意点
・暑い時間帯の屋外に注意(路面のコンクリートは太陽光の輻射熱で気温より10度以上温度が上がるため、低い位置を歩く幼児やペットなどに熱を与え危険)
・暑い所に出たら涼しい部屋で補水しながらクールダウンすること
・室内でも湿度が高いと暑さ指数は高くなる
・スポーツにも配慮が必要、暑さ対策・普段より多い休憩が必要(野球は屋外での時間が長いので熱中症が多い、室内でも防具の多い運動は危険)
■体調に異変を感じたら
→熱中症では特別な症状が出るわけではなく「機嫌が悪い」「ぼんやりしている」など、一般的なサインしか見られないことが大半です。暑さの中、いつもと違う様子がみられたらさらに次の項目もチェックしてみて下さい。当てはまるようなら脱水症を疑います。
・口の中が乾いている
・爪を押した後、色が白色からピンク色に戻るのに3秒以上かかる(毛細血管再充満時間)
・皮膚の張りが無い(ツルゴールの低下)
■脱水症や熱中症なら
→スポーツドリンクを自力でしっかり飲むことができ、元気になってくるようなら様子を見ていても構いませんが、下記の場合はためらわず受診して下さい。
・自力で水分が飲めない
・意識がはっきりしない
・発熱している
※なお、明らかな意識障害や高熱の場合は救急搬送が必要です。
【参考資料】堀江正知 著「熱中症を防ごう」
谷口英喜 著「経口補水療法ハンドブック」
大塚製薬ホームページ「熱中症からカラダを守ろう」