こころのお知らせけいじばん「コロナによる子どもへのストレス」

コロナによる子どもへのストレス

「コロナ×こどもアンケート」というオンライン・匿名のアンケート調査があります。
このアンケートにより、学校再開後も子どもにとってはずいぶんつらい状況であることが明らかになりました。

なんと、7割以上の子どもにストレス症状がみられたと言うのです。
アンケートで子どもの4割は「集中できない」という回答をしています。高校生以上に限ればもっと多く、半数以上が「集中できない」と回答しています。
 また、子どもの5人に1人は「寝付けない」「夜に目が覚める」といいます。
 さらに、自分を傷つけてしまう、家族に暴力を振ってしまうという回答も1割です。

このような症状が出ていても、単なる問題行動として見逃してしまい、ストレスが原因とは子ども自身も保護者も気づくことは難しいものです。
自分でストレス状態に気づくことは、果たしてできるのでしょうか?これは、大人でも非常に難しく、なかなかできることではありません。
でも、方法が全くないわけではありません。ストレスに関するアンケートに答えるというのも、ひとつの方法なのです。

国立成育医療研究センターの「コロナ×こどもアンケート」という調査ですが、アンケートに答える本人にも、効果が出るように工夫されています。アンケートに答えることによって、気分を吐き出すことになり、少しスッキリします。そして、自分を振り返ることができます。そして、自分の気持ち、状態に気づくことができます。
もちろん、アンケートは本部によって集計・解析され、社会への情報発信に役立ちます。

コロナ×こどもアンケート
https://www.ncchd.go.jp/center/activity/covid19_kodomo/survey.html
 
 
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「こころのお知らせけいじばん」は
精神科専門医いわもとあきこさんによる連載です。

カテゴリ:「こころのお知らせけいじばん」

公開日:2020年12月18日