<院長の子育て日記>「モヤモヤする力」悩むことは才能
以前、NHKの番組で「モヤモヤする力」という特集がありました。
現代社会では決断とかスピードとかが求められることが多いと思うのですが、
焦って答えを出さずにじっくり悩む力が注目されているとのこと。
私にとっては新鮮で、興味深い話題でした。
最近は特に「タイパ(タイムパフォーマンス)」とか言って、スピード重視の世の中なのかなと思っていたので。
実際、世の中の発展速度というか時代の変化も早くなっているようです。コンピューターが高性能になって計算速度も上がって、インターネットの速度も上がって、生成AIなんかも出現したりして。
「急がなくては置いてけぼりになる!」という雰囲気があるような。
しかし、新しいアイデアや発明はじっくり考えた先にしか無いもの。
本当は、考え続ける力、悩み続ける力の方が「即決断」の力よりも大切なのかもしれません。
こどもにおいても、「すぐに理解してすぐに言うことを聞いてくれるこども」が優れていると大人は考えがちですが、
本当の才能は「ゆっくり考えて、なかなか大人の思い通りに動いてくれないこども」に隠れているのかもしれません。
「じっくり考えるこども」や「モヤモヤと悩み続けるこども」に付き合うためには、大人にも「モヤモヤする力」が必要です。