思い出の本
看護師のまつざわです。
クリニックでは、時々、診察室の中に
お気に入りの本を大事そうにかかえながら入って来る お子さんがいたり、
待合室から、本を読んであげるお母さんの声が聞こえたりします。
ずいぶん前の我が家にも、そんな思い出の一冊がありました。
幼稚園の頃に良く読んだ 「こすずめのぼうけん」 という本です。
こすずめが冒険して、迷子になり いろんな鳥の巣を訪ねては、お母さんを捜すお話です。
こすずめがお母さんに会えるまでの寂しく、心細い旅の間は
今にも泣き出しそうな顔になり、やっとお母さんに会え
一緒に巣に帰る時のホッとした子供達の表情は今も覚えています。
毎晩、おふとんの中で本を読む10分程の時間は、
慌ただしい一日の中で一番安らぐ
楽しい時間だったような気がします。