こころのお知らせけいじばん(2)
「痛みや体調不良を繰り返し訴えるけれども、体の異常は見つからない・・・」
こどものこういう状況には、家族もうまく関わることが難しいですよね。
遊んだりして気晴らしをしている最中には調子が良さそうに見えるので
「仮病?」など思ってしまいがちです。
ただし、こども本人にとって痛みや不調は現実。
「気のせい」とせずに、まずは受けとめてあげましょう。
こどもはまだ言葉が未熟なだけに、様々なストレスが体の症状として出ても不思議ではありません。
また、こども自身も改善しない症状への焦りや怒りを抱えていることも少なくありません。
こういうこどもは、感情をうまく外に表すことができるようになると楽になってきます。
さらに、気晴らしの効果をうまく取り入れ症状を忘れる時間を持てると良いです。
「痛みがあるから○○できない」ではなく「痛みがあっても○○できる」」という方向が目標です。
その方向を目指すにあたり、メンタルの専門家に相談してみてはいかがでしょうか?
メンタルの専門家とは・・まずはスクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーです。
また、お住まいの区の福祉保健センターこども家庭支援課でも、問い合わせて相談窓口や医療機関を紹介してもらうことができます。
厚生労働省ホームページ「こころもメンテしよう」もご参照ください。
*「こころのお知らせけいじばん」は
精神科専門医いわもとあきこさんによる連載です。