こころのお知らせけいじばん「発達障害者支援センター」

 全国におよそ100の発達障害者支援センターがあります。
 自閉症、アスペルガー症候群、その他の発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害など、発達障害およびその疑いのある人を支援します。原則として、すべての年齢を対象としており(センターにより、小児期のみ、成人のみを対象とする場合もあります)、現在多くの成人が相談に訪れています。医療機関と違って、家族のみの相談を行うこともあります。相談の内容は「発達障害ではないか」「支援機関や診断できる医療機関を知りたい」ということから、進路や就労に関することまで、多岐にわたります。さらに、発達障害の当事者が親になった際の子育ての相談、触法など重大な問題を抱えている場合の相談、薬物・ギャンブル・ゲームなど依存の相談など、複数の機関が関与するような複雑な相談も増えているようです。
 小児期に受診し、いったん診療を終えたとしても、ライフステージに応じて再度医療や相談が必要になることがあります。特別支援教育の案内、就労支援センターや公共職業安定所への紹介、障害者手帳や年金など福祉制度の案内、併存疾患治療のための紹介・・・年齢を問わず、センターを経由して問題を整理し、必要な支援や機関の案内を受けることが出来ます。
 
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「こころのお知らせけいじばん」は
精神科専門医いわもとあきこさんによる連載です。

インフルエンザワクチンについて【10/7更新】

現在当院では発熱外来を行っている関係で、診療時間に余裕がなくなっています。
(発熱診療は、感染対策のために通常よりも多くの時間を使います。)
したがって、今年はインフルエンザワクチンを接種する時間を減らしています。
患者様には大変ご不便をおかけして申し訳ありません。
  
  

今年度の当院におけるインフルエンザワクチンの接種は10月から12月末までを予定しています。
ワクチンの入荷状況によって変更があるかもしれませんので、最新の情報をホームページで確認してください。
  

予約は電話で受け付けます。
インフルエンザワクチンの予約ができるのは毎週水曜日の14時〜17時のみです。

他の時間帯はインフルエンザワクチンの予約はできませんのでご注意ください。
  
  
※現在は「当院にかかりつけの9歳未満の患者様」のみ予約を受け付けています。
その他の方は予約開始までしばらくお待ちください。
(今年は16歳以上の方への接種は行いません。)
   


【インフルエンザワクチン外来】
金曜日 午後2:00〜4:15

ワクチンの予診票を事前に記入してお持ちください。
予診票はホームページからダウンロードできます。

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【当院においてインフルエンザワクチン接種を推奨する方】
●生後6カ月以上5歳未満の乳幼児
●気管支ぜんそくなどの持病を持っている方
●乳幼児の家族、受験生など、インフルエンザにかかりたくない事情のある方

【インフルエンザワクチンの接種回数】
今年度、当院ではWHO方式を採用します。(従来の接種回数とは異なります。)
生後6ヶ月〜3歳未満 : 2回(1~4週間あけて)
3歳以上〜9歳未満:昨年インフルエンザワクチンを接種した人は1回
          昨年インフルエンザワクチンを接種していない人は2回(1~4週間あけて)
9歳以上 : 1回
 

【インフルエンザワクチンの種類と接種料金】
(1)3才未満(通常ワクチン) 1回 3700円(税込)
(2)3才以上(チメロサール※が含まれていないワクチン) 1回 3900円(税込)
… 3歳未満向けのチメロサールフリーワクチンは国内で製造されていません。

※チメロサールとは:
ワクチンの防腐剤として用いられている水銀化合物です。微量のチメロサールの毒性については、過敏症を起こすことがある以外は分かっていません。しかし安全のため、現在はできるだけワクチンからチメロサールを取り除くよう各国で努力されています。

【重要なお知らせ】
当院では、インフルエンザワクチンと他のワクチンの同時接種を行っていません。
また、インフルエンザワクチン接種でご来院された場合、車でいらしても駐車券のサービスはありません。

我が家の防災グッズ!!

こんにちは!スタッフのこんどうです。

すっかりと朝晩は涼しくなり、
秋めいてきましたが、皆さまいかがお過ごしてしょうか?

9月1日は防災の日でしたね。
コロナ禍で思うようにお出かけする事が出来ないので、我が家の防災グッズを見直してみました。
日ごろから消耗品などは少し多めに用意してあり、飲料水、保存の効く食料品も用意してあります。
その中でも我が家は缶詰めが好きで、たくさん用意しています。
普段使いもしやすく、とても美味しくてリピート買いしる物あります。
ローリングストックも推奨されているので、ご興味あればお試し下さい(^.^)

中学時代の思い出

こんにちはスタッフの山﨑です。
まだまだ暑い日が続いていますね(-。-;

先日の夏休みは昨年同様コロナ禍でどこにも行けず…
しかも後半は雨ばかり(◞‸◟)
そんなこんなで家でのんびり過ごしていました!

休み中部屋の片付けをしていたら懐かしいものが出てきました‼︎
中学時代に部活で使っていたクラリネット!
久々に組み立ててみました!
(何十年も開けていなかったので開けるのが少し怖かったです(^_^;))
かなり年月が経っているけれど、音は出るのかしら??

非感染症外来の曜日を変更します。

8月18日から、「非感染症外来」は毎週水曜日の午後に行います。

この時間帯は、
「発熱、咳、鼻水、嘔吐、下痢」の症状がない方のみ診療します。
完全予約制です。
電話かインターネットでご予約お願いします。

こころのお知らせけいじばん「解離2」

前回は、解離性運動障害についてお伝えしましたが、今回は解離性健忘や解離性同一性障害です。「別の人格が出るけれども自分では覚えていない」というと極端でドラマのようですが・・。
軽い解離ならだれにでも経験があるものです。考え事をしながら家のカギを閉め、あとでハッとしてカギを閉めたかどうかが思い出せないという経験は解離の一種です。また、ロックコンサートでの観客の熱狂状態、トランス状態などもあてはまります。これらは生活には支障をきたさないので病気ではありません。
では、病的な解離とは・・。
ひとつは健忘です。大人になってから子どもの頃のことを思い出そうとしても「〇歳までの記憶がない」という人は、もしかすると子ども時代、過度なストレスがかかった時期に解離を起こしていたのかもしれません。虐待、いじめ、そして長期的な医学的治療なども、子どもにとって過度のストレスになり得ます。それが解離(この場合解離性健忘)につながることがあるのです。
また、例えば家庭内で虐待を受けている子どもの場合、虐待は繰り返されることが多いため、子どもは何度も同じような恐ろしい経験をします。毎回恐ろしい経験をする中で、恐怖感や辛い感情を感じないようにするため、無意識のうちに解離し、現実感を失っていくのです。加害者が近づく足音などで解離し始めることもあります。そして身体から意識を切り離し、「幽体離脱をして上から見ている」ような感覚になることもあります。
身体から自分を切り離すことによって、恐ろしい経験しているのは「自分」ではなく、「自分以外の誰か」の経験とすることで、苦痛を感じなくなり、恐ろしい経験をしても生き延びることが可能となるのです。重くなってくると現実感を喪失し、自分が経験したことが現実かどうかわからなくなる症状もあります。
このような症状を繰り返すと、結果として解離性同一性障害に至ることがあります。人格が分裂する症状です。一つの身体を複数の人格が共有する状態となるため、別の人格のときには記憶がつながらなくなることもあります。解離性同一性障害の子どもの人格のうち一人の子が話した内容を、別の人格のときに「そんなことは言っていない」など言い、嘘をつく子と思われるかもしれません。また、解離が重くなると耳元で常に自分ではない別の人が話しかける、などの症状が出る場合もあります。これはと統合失調症の幻聴とは異なります。
解離は子供に多いのですが、解離という手段で過度のストレスをやり過ごしてきた人は、大人になっても解離し続けることがあります。
海外のデータでは解離性同一性障害は100人に1~3人いるとも言われます。周囲が解離という症状に気づかず、嘘などの「問題行動」と捉えると良い方向に行きません。家族や周囲も、専門家に相談しながら症状を持つ子どもに安心を提供できれば何よりです。時間がかかっても人間への不信感を減らし、安全な場で、解離以外の手段で困難をやり過ごせるように支援が必要です。

参考文献:少年院在院者に垣間見る「解離」 中島幸子 刑政 第131巻第8号
     解離症学 田中究 精神科治療学 vol.35

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「こころのお知らせけいじばん」は
精神科専門医いわもとあきこさんによる連載です。